桐生織とは|見分け方・産地・売る前に確かめたいこと

桐生織とは 産地と品目から調べる

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桐生織(きりゅうおり)は、群馬県でつくられる織物です。主要製造地域は桐生市、太田市、みどり市 栃木県/足利市。昭和52年10月14日に伝統的工芸品に指定され、主な製品は着物地、帯です。

アンティーク着物
アンティーク着物 写真:Thomas Quine(CC BY 2.0、ウィキメディア・コモンズ)
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桐生織と名乗れる条件

経済産業大臣の告示で決められた、伝統的工芸品の条件です(文言は告示のまま)。

技術・技法
  • 1 お召織にあっては、次の技術又は技法により製織されたしぼ出し織物とすること。
  • (1)先染め又は先練りの平織り、綾織り若しくは朱子織り又はこれらの変化織りとすること。
  • (2)お召糸に使用する糸は、下よりをした後、わらびのりその他の植物性糊料を手作業によりもみ込むこと。
  • (3)お召糸のねん糸には、八丁式ねん糸機を用いること。
  • (4)しぼ出しは、「湯もみ」によること。
  • (5)たて糸の密度は、1センチメートル間100本以上とすること。
  • 2 緯錦織にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染め又は先練りの平織りの変化織り又は綾織り、朱子織り若しくはこれらの変化織りとすること。
  • (2)製織には、「手投杼」、「引杼」若しくは「八丁以上の杼」、6枚以上の「伏せ綜絖」又は「引箔装置」を用いること。
  • (3)紋は、よこ糸で表わすこと。この場合において、「八丁以上の杼」を用いて製織するものは、「縫取り紋」をすること。
  • 3 経錦織にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染めの平織り又は綾織りとすること。
  • (2)たて糸は、3色以上とし、2本以上の男巻から引出し一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。
  • (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるように調整しつつ、製織をすること。
  • (4)よこ糸は、「かげぬき」と「地よこ糸」とを交互に打ち込むこと。この場合において、よこ糸の密度は、1センチメートル間40本以上とすること。
  • (5)紋は、たて糸で表わすこと。
  • 4 風通織にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染め又は先練りの二重織りとすること。
  • (2)製織は、織物の表裏が転換するように2色以上のたて糸及び2色以上のよこ糸を用いて経緯二重織りをすること。
  • (3)「縫取り紋」をすること。
  • (4)たて糸の密度は1センチメートル間120本以上とし、よこ糸の密度は1センチメートル間40本以上とすること。
  • 5 浮経織にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染め又は先練りのたての重ね織りとすること。
  • (2)たて糸は、2色以上とし、2本以上の男巻から引出し一群とした後、手作業により筬羽一羽ごとに引き込むこと。たて糸の密度は1センチメートル間150本以上とすること。
  • (3)「綾竹」の位置を修正するとともに、手作業によりたて糸の張力が均一になるよう調整しつつ、製織をすること。
  • (4)紋は、「浮きたて」又は「浮きたて」及び「絵緯」とすること。
  • 6 経絣紋織にあっては、次の技術又は技法により製織された紋織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染め又は先練りの紋織りとすること。
  • (2)たてかすり糸の染色法は、「手くくり」、「板締め」又は「型紙なせん」によること。
  • (3)紋は、「絵緯」又は「縫取り紋」とすること。
  • 7 綟り織にあっては、次の技術又は技法により製織された搦み織物とすること。
  • (1)「ジャカード機」を用いる先染め又は先練りの搦み織りとすること。
  • (2)製織には、「手投杼」若しくは「引杼」、「紋振い」又は「変り筬」を用いること。
原材料
  • 1 使用する糸は、生糸、玉糸、真綿のつむぎ糸若しくはこれらと同等の材質を有する絹糸、綿糸、麻糸又は金糸若しくは銀糸とすること。
  • 2 使用する箔は、金箔、銀箔若しくはうるし箔又はこれらと同等の効用を有するものとすること。

条件に出てくる言葉の意味

先染め
糸を先に染めてから織る方法。織り上がった布を染める方法(後染め)と区別されます。
平織り
たて糸とよこ糸を1本ずつ交互に交差させる、いちばん基本的な織り方。
綾織り
糸の交わる点が斜めに並び、布の表に斜めの筋が出る織り方。
朱子織り
糸の交わる点を少なくして、表面になめらかなつやを出す織り方。
紋織物
織り方を変えることで、模様を織り出した織物。
かすり(絣)
糸の一部を染め分けておき、織り上げたときに模様が浮かび上がるようにした織物。
手くくり
糸の染めたくない部分を、ひもなどで手で巻いてしばり、染料が入らないようにすること。
板締め
糸や布を、模様を彫った板ではさんで締め、染まらない部分をつくる方法。
型紙なせん(捺染)
型紙を使って染料やのりをのせ、模様を染める方法。
型紙
模様を彫った紙。和紙を柿渋ではり合わせて、丈夫にしたものが使われます。
生糸
繭から引き出したままの絹糸。
玉糸
2匹の蚕が一緒につくった繭(玉繭)から引いた、節のある太めの糸。
真綿
繭を煮てやわらかくし、引き伸ばして綿のようにしたもの。
先練り
織る前の糸の段階で、生糸の表面のたんぱく質(セリシン)を落として、やわらかくすること。
杼(ひ)
よこ糸を巻いて、たて糸の間に通すための、舟の形をした道具。
手投杼
杼を、手で左右に投げ入れて織る方法。
引杼
ひもを引いて、杼を左右に走らせる仕組み。
筬(おさ)
たて糸の間隔をそろえ、通したよこ糸を打ち込む、くしのような道具。
ジャカード機
穴をあけた紋紙などで、たて糸の上げ下げを操って模様を織り出す機械。
湯もみ
織り上げた布を湯の中でもみ、布の表面に細かな凹凸(しぼ)を出すこと。
しぼ
布の表面の細かな凹凸。ちりめんや縮(ちぢみ)などに見られます。
縫取り紋
模様の部分だけに色糸を織り込んで表した紋(模様)。
錦(にしき)
色糸を使って模様を織り出した、はなやかな織物。
※染織の一般的な説明です。品目ごとの細かな技法は産地組合にお問い合わせください。

桐生織の特徴

桐生織は品種が多く、生産の量の少ない付加価値の高い先染めジャカード織物です。

手元の桐生織を確かめるには

反物の端やたとう紙の中に、証紙が残っていないか探してみてください(証紙の見つけ方)。産地について確かめたいときは、産地組合の桐生織物協同組合に問い合わせる方法もあります。

同じ産地の品目は群馬県の伝統的工芸品(2品目)から探せます。たとえば伊勢崎絣

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